2022年10月10日月曜日

高田理事特別寄稿 「感涙のJazzMandu復活!!」

「Jazzねえ...でもJazzって、なんか、かっこつけてて複雑でよくわかんないし、いいわ」

とか思ってるアナタ!


そう、そこのアナタ!!


今年で18回目を迎えるSuryaNepalプレゼンツのJazzmandu、これは行かなきゃソン、です。


とりあえず13日(木)から始まる一連のジャズフェス、安い日の入場料は驚異の700ルピー!!

な、な、ななひゃく??な、ななひゃくっっっ(涙)????そこらの日本食屋でランチすれば、ドリンク込みで軽く超える金額、それがななひゃく。パタンから大使館を往復すれば、もしかしたらタクシー代が不足するかも、そ・れ・が!


ななひゃく!!


たったこれだけの入場料で、世界のセミプロが本気で演奏するご機嫌なサウンド(Jazzだけどな)が目の前でライブで繰り広げられる、それがJazzMandu、まあもうホント、だまされたと思って来てみてください、 自分がいかにモノホンの音楽に飢えていたか、思い知らされるから。いや、ホントだってば。


いやまあモチロンしらふで手ぶらでというのもナンなので、ビールを飲み、なにかつまめば1000ルピーくらいは余分にかかるし、往復の交通費なんかもかかるっちゃあ、かかりますけどね。あ、それから高い日の入場料は1500とか1700とか、チャージされますけどね。


けどねえ、オクさん、ヤツらはみんな、プロなのよ。これでメシ、食ってる(食っていこうとしている)連中なのよ。あ、それからねえ、これも言っとくけどねえ、演者はヨーロピアン、ヨーロピアンブラジリアン、ジャパニーズヨーロピアンなどの白人系プロに加え、当地の伝統声楽や音楽、楽典をきっちりこなして生きてきて、7拍子だの13拍子だの、半々の半音(なんじゃそりゃ)にもキッチリ耳と手が付いていくネパーリミュージシャンたち、これで音楽性が高くないわけがない、まあ、そーゆーことよ。うん。


あ、それからコレも大事なんだけどねえ(<誰やねん、さっきから。笑)、演者がヨーロピアン&ネパーリミックスなら、聴衆もヨーロピアンアメリカンラテンジャパニーズネパーリミックス、13日の初日に始まって19日の最終日まで、各アーティストの得意曲や得意フレーズはみんなが覚えていくから、最後は演者がなにも指示しなくても聴衆がだまってお決まりのステップ踏んだりコーラス歌ったりして、これがまた演者の涙と盛り上がりを誘ったりして、そりゃ、もう、あんた、、、!!!


各日程の見どころなど、簡単に。

13日(木)JazzUpstairs、ラジンパット

初日は到着しているアーティストが総出で、ちょっと地ならし的にギグをやる。この日に、自分の好みのアーティストを見つけるのが実はコツ(もう終わっとるやんけ!!)。ベース担当がまだ到着してない、とか、楽器が行方不明で明後日まで自分の楽器がない、とかのハプニングもつきものながら、そこはさすがにジャズプレーヤーたち、自在に人を入れ替え、インプロビゼーションなどちぎった紙面にさささっと手書きなどして(時々ずれたりしながら。笑)ぎくしゃく進んでいく音も、またをかし。


14日(金)盆地内あちらこちらのハコで各アーティストがバラバラに

初日見て気に入ったアーティストをじっくり聞いてみる日。時々思い違いや「ダメじゃん!」があるので、第二候補くらいまで決めておきたい(そのアーティスト達のやるハコもあらかじめ押さえておきたい)。この日の盛り上がりが各アーティストのその後のモチベーションにつながるので、一生懸命応援しよう!!


15日(土)野外ジャズフェス、ゴカルナフォレストリゾート

往復の足と服装が課題。往復の足は最悪タクシーでもなんとかなるし、帰りも一生懸命探せば、「乗ってくかい?」と声をかけてくれることもある(人相や態度には要注意ですよ)。それよりオトロシイのは、昼のゴカルナはむっちゃ暑くてTシャツ短パンでビールがぶ飲みが気持ち良い反面、日が陰った瞬間からどんどん気温が下がり、汗が冷え、たちまちくしゃみ鼻水、鼻の奥と喉の奥がむずむずイガイガ、ホットウィスキーなんかでごまかしちゃうともう最悪、翌朝は確実にカゼをお召しになっていることでしょう。

昼はTシャツでもいいけれど、底冷えになってきた時に羽織れるもの(今年ならたぶん薄手のフリースとか袖なしの薄手のダウンなど。10末、11初にイベントがあるときは本格的な冬装備が必要)が必須、と言えるでしょう。だって、そう簡単に帰れないもんね、あそこまで行っちゃったら。


16日(日)お休み


17日(月)Brazilian Funk Jazz(な、なんなんでしょう、その音楽) A Loft(タメル)

直感ですが、たぶん今回一番盛り上がると思われる日。ヨーロピアンブラジリアンのボーカリストとそのバンドに、主催者でもある名ドラマー、ナビン・チェトリのリズム隊が入り、JazzManduっつってんのにBrazilian Funk、足腰立たんくなるんじゃなかろうか。。。


18日(火)Jazz at Patan、パタンドゥカとなりのYalamalaKendra

ネパール伝統家屋の庭で行われるJazz演奏をスーツにネクタイのみなさんが襟を正して聞きに来る日で、駐車場には青ナンバーがずらりと並ぶ。むろん、ネパール建築とJazzの融合も楽しめます。上等の音楽の力を思い知る日でもあります。不要不急?誰が言った!!


19日(水)Finale、Yak&Yeti

泣いても笑っても今日が最後、これまでのライブ会場で見かけた人々に「ハーイ!」なんて言われながら、すっかり覚えてしまったフレーズや手拍子やコーラスや合いの手を入れつつ、なんだか全体が一つのチームみたいだなあ、と思ってるうちに大盛り上がりして終わる、そんなカンジ。気に入った演者のCDは、是非買って上げましょう(ちがう、買わせて頂きましょう)。


繰り返しますがJazzMandu、暑かったお昼のままの格好で聞いてるとどんどん底冷えしてきてカゼを引きます。肌着の替えなり、羽織れるものを持参するのが存分に楽しむコツの一つ、あと大事なのはできるだけステージの前に寄って(もちろん倒壊や盗難などに注意)、ステージ上のアーティストの息づかいや目くばせなどもしっかり受け止めつつ、一体となって楽しむことでしょうか。


それにしても、ななひゃく・・・。


(高田)


【追記・初日を見終わっての各バンドの印象】

Cadenza & Collective

>主催者でもあるドラマー、ナビン・チェトリ率いるご当地Jazz隊。ナビンのお眼鏡にかなった連中だけあって、毎年レベル高し。JazzManduの時だけの即席バンドながら、これだけ追っかけてもおつりが来る。


Catia Werneck

>ブラジリアンジャズ、ラテン系サンバリズムで期待大。と言って声はシャウト系ではなくシットリ系なのでウキウキしつつも落ち着いて聞ける。14日(金)は上記ナビンがリズム隊に入ったセッションのようなので、これは必見(のような気がする)。


Jamie Baum Sextet

>フルート奏者Jamieを中心としたフュージョン系ジャズ。初期の渡辺貞夫さんとかスクエア、カシオペアなんかが好きだった人なら文句なくこのバンドがオススメ(と思う)。キーボードが入ってのまとまりのある軽音サウンドは、久しぶりに聴くと「あの頃」に戻れる感じ(カンジ)。


Jin Jim

>なんかヘビメタみたいな髪型のドラマーだなあ、と思ってたらまさにソレ、Funkというよりメタル系ジャズ。4/8ビートがふんだんに盛り込まれてのバンドパフォーマンスは、ロック好きにも聴きやすいかも(かも)。ベースギターに興味のある人、プレーヤーなら、このバンドのベーシストは必見(じゃないかなあ)。


Yumi Ito

>名前は日本人ながら日系ポーリッシュのボーカリスト。ただし初日はパフォーマンスしなかったので音楽性はわからない。14日(金)はMusicology(元カフェUやノルウェイ大使館の通りの奥、Hongfu菓子店となり)で出演、予約がだいぶ入っているよう。


・その他

>出演者リストに名前の出ているJonisha PaudelSamundra Bandも初日は出演なし、にて、情報ありません。。。


(以上)