2022年10月13日木曜日

第2回ビール飲み比べ@ネパール

 

第二回 ビール飲み比べ@ネパール

 

昨年当地に着任した直後は、日本人会HPやポケットプランナーを隅から隅まで読み漁る日々。
やはり異国の地では現地の旅行記や飲食にまつわるものがとても気になります。

その時にふと目に留まったのが、日本人会HPに掲載の「第一回ビール飲み比べ@ネパール」
の記事でした。

https://kathman-chunepalnihonjinkai.blogspot.com/2018/03/blog-post_31.html

第一回と銘打ちながら、2018年3月以降に続編が出ていなかったことから、

「俺がやらなきゃ誰がやる」

と酒好きの4名に声を掛け、
9月下旬のとても天気の良い昼下がりにカトマンズ市内某宅にて
第二回開催の運びとなりました(パチパチ)。

 

4年半の間にネパールに流通するビールも更に多くなっているようで、
前回がベルギービールを含めて8本なら、今回はネパールビールに限定して10本と意気込んで、
あちこちのスーパーを探し回りましたが、異なる銘柄での10本はちと荷が重すぎて、
7種10銘柄を集めました。



 

早速以下に紹介したいと思いますが、
その前によくビール瓶やレストランのメニューに書かれているエールとラガー、
これは酵母と製法の違いによるものです。
古くからあり、酵母がタンク内の麦汁の上方に集まり、
15度前後の高温で発酵、発酵期間が3~4日、

その後2週間ほどの熟成で出来上がるのがエール。
中世以降に始まり、酵母が麦汁の下方に集まり、5度前後の低温で発酵、
発酵期間が7~10日、その後1ヶ月ほどの熟成で出来上がるのがラガーと呼ばれ、
今は後者が主流だそうです(ググったのがバレバレ)。

 

なお、それぞれの審査員には、

①ビールの色あい、②香り、③含んだ味わい、④喉ごし、⑤残味

の5つの観点から1~5までの5段階評価をしていただきましたが、
紙面の都合ですべては書き切れないので、①~⑤は5人の平均評価を、
⑥には簡単なコメントを、そして最後に全体総括となっています。

 

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1.BARAHSINGHE(バラシンゲ・緑)PALE ALE アルコール度数5.5

①濃い色、②強い香り、③しっかりした苦み、④普通、⑤やや強め、

⑥最初は何を基準として良いか分からず、評価も分かれるところがありました。


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2.BARAHSINGHE(バラシンゲ・青)YAKTOBERFEST アルコール度数5.5

①やや濃い色、②やや甘く軽め、③普通、④軽い、⑤意見がばらけてしまい評価不可、

⑥ここも審査員の手探りが続き、評価もまだ一定せず、コメントが難しいです。

1.のバラシンゲの色違いの兄弟ビールです(他にも兄弟あり)。


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3.KATHMANDU(カトマンドゥ)PREMIUM LAGER アルコール度数5.5

①やや黄色、②やや甘く軽め、③やや淡い、④軽め、⑤さほど残味なくすっきり、

⑥一言で言えばライトって感じで、昼下がりの軽飲みに良い感じ。この辺りからだんだん皆の基軸となる味や香りが見つかり始め、意見を集約しやすくなりました。


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4.YETi(イエティ)BLONDE PREMIUM LAGER アルコール度数5.2

①きれいな黄色、②軽め、③やや甘く軽め、④すっきり、⑤さほど残らずすっきり、

⑥こちらも3.カトマンドゥと同じく、飲兵衛ではない人にも飲みやすく、

雪男(イエティ)の絵柄がとても可愛いです。


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5.NEPAL ICE(ネパールアイス)NATURA アルコール度数5.5

①中間色、②中間からほどよい苦み、③平均的、④ほどよいキレ、⑤すっきり、

⑥日本のビールに近いかなと思いますが、酔いが回り、そう感じて始めているのかも。


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6.NEPAL ICE(ネパールアイス) STRONG アルコール度数7.0

①やや濃い色、②平均的、③ほどよく苦みあり、④飲み応えあり、⑤喉にも残る

⑥ネパール人の人気も高いビールと思われ、飲み応えがあるので辛党に人気でしょう。

こちらは5.の本家で、ナチュラは逆に軽いタイプ。


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7.ARNA(アルナ)STRONG LAGER アルコール度数6.5

①中間色、②ばらけ始めて集約不可、③刺激あり、④飲み応えあり、⑤喉にも残る、

⑥やはり度数が強いだけあってSTRONGの評価ですが、好みは分かれます。


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8.MUSTANG(ムスタン) PREMIUM STRONG アルコール度数8.0

①黄金色、②期待させる香り、③しっかりした苦み、④喉ごし強し、⑤消えない、

⑥高地のMUSTANGという名前だけあって、度数も高値。力強いけれども、

味覚の評価は大きく分かれました。


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9.GORKHA(ゴルカ) PREMIUM STRONG アルコール度数6.0

①やや濃い、②ほどよい香り、③意見集約不可、④引っかかりなし、⑤軽い酸味、

⑥7本目ぐらいからギブアップの人も出てきて、コメントが十分に集まらず。

ラベルモデルとなった兵隊さんは誰なのでしょうか。


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10GORKHA(ゴルカ) CRAFT アルコール度数5.0

①かなり濃い、②香りは色ほど強くなく、③淡い味わい、④やや強め、⑤ほど良い残味、

⑥最後の締めにはみんなが復活したためか、高評価(笑)。

こちらも、9.のプレミアムストロングと同じ系列です。

 

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総合評価としましては、良くも悪くも飲み応えがあるのは、

8.のMUSTANG PREMIUM STRONGで、
同じ価格帯(350400ルピー前後)の中で
アルコール度数が飛び抜けて高いので、
コスパ的には良く、ネパール人には受けるのかもしれません。

他方で、あまり量を飲まない人や女性には、軽くて飲みやすい
3.KATHMANDU(カトマンドゥ)や
5.NEPAL ICE NATURAがお勧めですね。

NATURAは第一回にも登場しており、ネパール人には長く愛されている1本なのかもしれません。

 

今回、雪山での登山家がラベルになったEVERESTを入手できませんでしたので、
第三回では是非EVERESTにトライする、あるいは、
今回紹介したBARAHSINGHEは兄弟銘柄が多く出ているので、
それらを飲み比べてみるのも面白いかもしれません。

 

女性2人を男性1人と計算して、650mlボトル×10本を4人で空けたので、
今回の1人あたり飲酒量は1.6リットルでした。

皆さん、ご協力をありがとうございました。

 

(峠ならぬ、アパートの住人)