2017年5月5日金曜日

フルムーンコンサートのご案内(キラテシュウォール)

知る人ぞ知る、パシュパティナート敷地内キラテシュウォール寺院のフルムーンコンサート。欧米系によるネーミングで「コンサート」と呼ばれてますが、実際は「音を神々に捧げる儀式」の日。

南西アジア伝統音楽の「達人」が集まり、神々に演奏を捧げる一日です。

タンプーラの音をベースにして、タブラありヴィーナありサーランギありバンスリあり、パカーワジ、ドーラク、シタール、トゥンピ、まあ、出てくるわ出てくるわ、南西アジア伝統音楽楽器の宝庫、しかもそれぞれその道の達人が各楽器を操り音楽性も即興性もバツグンな上に、「これを神に捧げるのだ」ってな精神性が入るもんだからそりゃもうアナタ・・・!!!

夜のラーガだ、7拍子と12拍子の同時演奏だ、はたまたあの有名なサーランギ奏者とタブラ奏者の共演だ、インドから特別巡礼音楽家が特別参加だ、とまあ、いろいろ見どころ聞きどころは満載なのですが、生きた宗教儀式、という観点でも一見の価値があります。

会場は、パシュパティナート敷地内とは言いながら、実際にはゴウサラの交差点の北からボーダに抜ける道沿いにあり、なんとなく行ってみても、まず到着できないので要注意。
お寺の境内なのでトイレもライトもなく、かろうじて気遣いのプラスチックイスが出ているもののマニアックな聴衆による奪い合い、まあ、もともと神事・宗教儀式なので、仏壇前の正座よろしく多少の苦痛が伴うのはご愛敬。

開催は満月の日、1600頃から正規の奉献儀式(声楽の奉納)が始まり、上記達人集団による楽器共演は1800~2000くらいの間で執り行われます。

当会でも一度ご案内の機会を作りますが、月に一度しかない(のと雨季がくる)ので、ご興味のある方は5月11日のフルムーンが直近の機会となります。